こんにちは!
YOKOHAMA STRENGTH & CONDITIONINGの香山です。
今回、当施設のYoutubeチャンネル「Yokohama S&C Channel」で、側弯症についての動画シリーズをアップいたしました。
動画タイトルは「側弯症についてわかりやすく解説!」(全5回)です。
側弯症について様々な研究がなされていますが、発症原因はいまだ不明とされています。
現在まで行われてきた医学研究で分かってきていることも多くありますが、内容が複雑であったり、解釈が難しいものもあります。
本動画シリーズは、側弯症の基礎知識を一般の方が理解しやすいように解説することを目的として作成いたしました。
動画シリーズの内容は以下の通りです。
第1回 側弯症とは?
第2回 側弯症の特徴
第3回 側弯症の原因
第4回 側弯症の検診
第5回 側弯症治療の現状
4月に入って学生さんは新学期になり、学校での検診(運動器検診)が始まる時期であると思います。
運動器検診の中に側弯症検診が含まれていて、側弯症の疑いがある方は医療機関の受診を勧められます。
医療機関では背骨のレントゲンを撮影して、側弯症であるかどうかの診断を行います。
現状、日本の医療機関で側弯症と診断された場合、「経過観察」することが第一選択となります。
医療機関によって期間は異なりますが、通常3~6カ月ごとにレントゲンを撮影して、背骨の曲がりが進行するか定期的にチェックされます。
背骨の曲がりが進行していくと「装具療法」、さらに進行していく場合には「手術療法」が選択されます。
経過観察をしている間に何かできることはないか、手術を避けるためにできることはないか。
側弯症の多くの方々が悩まれています。
海外(特に欧州)では、側弯症に対して「運動療法」を積極的に行う国があります。
またInternational Society on Scoliosis Orthopaedic and Rehabilitation Treatment(SOSORT)という、側弯症に対する保存療法(運動療法や装具療法)の可能性を研究する学会団体も存在します。
日本側彎症学会は、側弯症に対する運動療法の効果について、現時点で以下のような認識を持っています。
「側弯症に対する運動療法の効果は未だ十分に検証されておらず、さらなるデータの蓄積が必要であり、医師による定期的な観察も必須である」
一方で、日本側彎症学会は今月、側弯症に対する運動療法の現状を明らかにするため、学会会員内でのアンケート調査による研究を実施することを通知しています。
海外での研究報告が少しずつ増えてきている中で、日本においても側弯症に対する運動療法の考え方を見直す段階に入ってきています。
当施設は医療機関ではありませんが、理学療法士資格を持つ者として医学的知識に基づいた側弯症の広い理解を世の中に広めていく必要があると考えています。
本動画シリーズが側弯症の方、側弯症のお子様を持つ親御さまの不安やお悩みの解消につながれば幸いです。