YOKOHAMA STRENGTH&CONDITIONING ヨコハマ ストレングス&コンディショニング

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横浜で側弯の運動療法が受けられます!
2023/06/04

こんにちは!

YOKOHAMA STRENGTH&CONDITIONINGの香山です!

2021年1月より当施設で側弯症の方に対する運動療法を開始いたします。

当施設では「側弯トレーニング®」という資格を持った側弯の運動療法のプロフェッショナルが在籍しております。

側弯症について

皆様は「側弯症」をご存じでしょうか?

背骨が捻りを伴って横に曲がる状態になっていることを指し、

Cobb角(コブかく)という背骨の角度が10度以上のものが側弯症と定義されます。

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側弯症を大きく2つに分類すると、

「構築性側弯症」「機能性側弯症」に分けられます。

その他、神経原性、筋原性、先天性、外傷性などもあります。

構築性は、背骨に変形を伴っている状態を意味します。

機能性は、背骨に変形を伴わず、生活習慣などから代償的に起こる状態を意味します。

構築性のうち約8割が「特発性側弯症」と言われています。

特発性側弯症は遺伝子の関与が疑われており、

発生率は人口の1~3%で、女性が圧倒的に多いと言われています。

側弯症の死亡率は一般と比べて差はなく、

基本的には人命に影響するものではありませんが、

Cobb角80~100度以上の場合、

「胸郭不全症候群」という状態では心肺機能の障害をきたし、

寿命に影響が出ると言われています。

側弯症のチェック方法

お子様の場合、

親御さんがお子様の後ろ姿を見て、

姿勢の左右非対称性から気づくことがあります。

また小学校や中学校の学校検診では「前屈テスト」で確認します。

最終的には医療機関で背骨のレントゲン撮影を行うことで確認できます。

「前屈テスト」は、

立位で上半身を前屈させ、

左右の背中の高さに差があるかどうかを見る方法です。

簡易的に行える方法のため、

ご自宅で確認してみてください。

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立った状態の評価

1 肩の高さ

2 浮き出た肩甲骨

3 背骨の湾曲

4 ヒップラインのズレ

5 腰と脇の隙間

前屈評価

1 肩甲骨の隆起

2 脇腹の隆起

側弯症に対する運動療法の効果は?

側弯症に対する手術療法以外の治療法として、

保存療法(装具療法と運動療法)があります。

装具療法はその名の通り、装具の矯正力を用いて行われる治療法のことです。

運動療法は、身体を動かすことを治療法として用いることで、

マッサージやストレッチ、筋力トレーニングなどを指します。

国際的な学会組織である、

Society on Scoliosis Orthopedic and Rehabilitation Treatment(SOSORT)

を中心に、世界各国で保存療法の効果を科学的に検証し始めています。

保存療法の目的は以下の5点です。

  • 弯曲の進行防止ならびに改善
  • 呼吸機能の維持、改善
  • 審美の改善
  • 疼痛などの機能障害の改善
  • 生活の質の向上

日本の多くの医療現場において、

側弯症に対する一般的な運動療法は科学的根拠が少ないとされ提供されていません。

海外では運動療法によって側弯角度が減少した実績が多数あるにも関わらず、

日本では経過観察されることが一般的です。

経過観察とは、

手術療法の適応とされる側弯角度まで進行するかどうか様子を見るということになります。

側弯症の当事者と親御さんは、

何もすることなく不安な状態で生活していくしかないのが現状です。

何もしないよりは積極的に運動療法を行った方が有益であるという報告が増えているにも関わらず、

この現状は非常に残念なことです。

つまり、側弯症に対する運動療法は良好な効果が得られる場合もあると言えます。

側弯症の発症要因は未だ完全には解明されていませんが、

多くの側弯症の方が筋力不足や生活習慣の癖から側弯角度を進行させている、

ということは実際にあります。

側弯角度を進行させる要因を取り除くように努力することで、

進行予防、あるいは改善を図ることが目指していけると考えています。

側弯トレーニング®とは?

まず初回は側弯症に対するアセスメントを徹底的に行います。

生まれてからの発育過程や運動経験などの問診、

レントゲン画像から側弯症のタイプ分類を見立てる作業、

各種検査、骨格特性、姿勢や歩き方などの機能評価、

様々な評価からアプローチ方法を決定していきます。

側弯トレーニング®では、

「その方が側弯症とどのように向き合っていくか」

道筋を立てることが重要であると考えています。

そのために、

身体や生活の状況を詳しく把握し、

側弯角度を進行させる可能性のある要因を探します。

側弯症の方は、

身体を引き伸ばした位置で支える力が弱い

身体の正中位の感覚が鈍い

ことを多く経験します。

トレーニングはどの側弯症の方にも共通して必要なものから、

個別で必要なものも含めて、

総合的に組み合わせて行っていきます。

世界的な側弯症の保存療法を検討する学会「SOSORT」を参考にしつつ、

日本の現状に即して、「側弯トレーニング®」をご提供いたします。

当施設でのトレーニングの受け方

現在お問合せが大変増えておりますので、メールにてお問合せください。

 

※ レントゲンCD、写真、紙のコピーなどございましたらご持参くださいませ。

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