YOKOHAMA STRENGTH&CONDITIONING ヨコハマ ストレングス&コンディショニング

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HEALTH
慢性的な膝の痛みが解決しない本当の理由
2023/06/04

 

こんにちは!

横浜・関内にあるパーソナルジム・コンディショニングサロン

YOKOHAMA STRENGTH & CONDITIONINGの青木です。

 

慢性的な痛み抱えている方が非常に多く感じます。

今日も歩くのがつらそうな方を3名お見受けしました。

 

自粛の自宅生活が続いているためか、体重が増えている方も多いと聞きます。

 

さて、では慢性的な痛みってどうやって解決したらいいのか?

 

 

痛みが出たときに近所の整形外科や整骨院などに行くことが多いと思うのですが、

 

注射、湿布、電気、

とにかく運動しましょう!

とにかく歩きましょう!!

 

というオーダーが出ていませんか?

ウォーキング

膝の痛みが悪化する方に多いのが、動きすぎです。

たくさん歩くことで膝にも強い負担がかかってきます。

 

適切な治療を行っていくと徐々に痛みが軽減してくるのですが、

痛みがなくなってくると、患部が治った!と思い込んでしまい、痛くなかった日常生活に戻ってしまう方が非常に多いです。

 

あくまで痛みの信号は超特急で、

改善してくれば、痛み信号は弱まってきます。

 

そのため、また動けば痛くなる。

これの繰り返しです。

 

 

 

変形性膝関節症で悩んでいる方は日本で1000万人いると言われており、

整形外科的疾患での有病率は腰痛についで第2位となっています。

特に中高年の女性に多く、40歳以降に増えてきます。

 

変形性膝関節症の原因

 

〇一次性変形性膝関節症の危険因子

  • ・遺伝子
  • ・加齢、女性、肥満、筋肉低下
  • ・日常的に膝への負担が強いスポーツをしている
  • ・O脚などの下肢の変形(不可逆的な)

 

〇 二次性変形性膝関節症の危険因子

  • ・膝周囲の骨折、や関節軟骨の損傷
  • ・靭帯・半月板の損傷 、反復性膝蓋骨脱臼 、大腿骨内顆骨壊死

 

 

膝のリハビリは何をやるの?

☆ 痛みの箇所と程度の確認

  • 靭帯が緩んでいないか確認します
  • 筋力がどれくらいあるか・発揮できるか確認します
  • 足首の硬さがどれくらいあるか確認します
  • 股関節の筋力がどれくらいあるか確認します
  • 十分な胸郭の可動性(胸の柔らかさ)があるか確認します
  • バランスに対するカラダの反射的な動きを確認します
  • 歩き方の特徴を解析します
  • エクササイズに対するカラダの反応を確認します
  • 食生活を確認します
  • 日常生活を確認します

 

思いつくだけでもざっと10個の項目、さらにここから因数分解していくので、100以上はみることになると思います。

 

特に一番大切なのは、

 

痛みの程度、部位です。

たまに、パンパンに腫れてしまい、足がつけない状態の方がいらっしゃいます。

即精査になりますが、靭帯が緩んでいないかはしっかりチェックです。

膝解剖

多くの方が靭帯という、骨と骨をつなぐ繊維が緩んでいたりします。

この場合、

トレーニングはダメです。すればするほど緩みます。

 

痛みが強すぎる方への解決策は?

 

まずは、装具を検討します。

ぶれてしまう方向への負担を装具の金属で支えてもらいます。

しっかりはまれば即痛みは軽減しますし、

徐々に楽になってきます。

 

痛みの程度が落ち着いてきた段階でトレーニングを本格的に実施します。

また膝の周囲にある筋肉や膜や腱があり、たまに筋膜リリースやストレッチをかけているセラピストもいますが、その場で楽でも即悪化します。

 

支えるものがないため、そういった組織で支えていますので、

とってしまうというのはダメです。

私も新人のときに

 

かたいな・・・伸ばしてみよう・・・

痛み悪化

 

ということを経験しました。

理論的に考えれば正しいですよね?

 

 

大切な治療の考え方

 

膝が痛くなる方向、そのタイミングを見極めます。

その動きが出ないように、

すべてのコーディネーションをしていきます。

 

先ほどあげました、10の項目を一気に進めていきます。

動きの評価をして、予測を立てて、エクササイズ・ケアを実行して、結果を見る

ということを

その場で一気に見ていきます。

 

結果が出なければ、患者様はとても辛いです。

セラピストは必ず結果を出せるように真剣に進めていきます。

 

 

辛い痛みを即時改善することはできますが、長続きしません。

基本的なカラダの構造は長い年月とともに徐々に進んでいます。

 

構造の変化は変えられません。

しかしながら、違う関節、違う筋肉の使い方は少しずつ変えられます。

 

本質的に変えるべきは、生活の癖、使い方、使っていない関節と筋肉を目覚めさせ、なじませることです。

 

これは治療でありトレーニングです。

 

ちゃんと痛くなっている原因を鑑みて、

きちんとケアをすれば結果は必ずでてきます。