YOKOHAMA STRENGTH&CONDITIONING ヨコハマ ストレングス&コンディショニング

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子どもの成績と運動の関係|のいい子は運動神経がいい?!
2023/06/04

 

 

こんにちは!

横浜のパーソナルトレーニングジム

YOKOHAMA STRENGTH&CONDITIONINGの青木です。

本日の内容はずばり!!

子どもの成績と運動の関係|頭のいい子は運動神経がいい?!

になります。

 

 

なんとなく、クラスにいませんか?

なんでもできる子。

私の高校でもインターハイ出場、東大入学といった強者がおりました。

なんでも、幼少期から運動はたくさんしていたそうです。

天は二物を与えるものか・・・

と考えていましたが、学術的に運動が成績に相関があるなら、運動をしない手はありません。

 

 

運動と成績の関係

ハーバード大学医学部のジョン・J・レイティ博士によりますと、

  • 「運動すると、脳由来神経栄養因子(BDNF)という物質が脳の中でさかんに分泌されます。このBDNFが、脳の神経細胞(ニューロン)や、脳に栄養を送る血管の形成を促すことが明らかになりました」

  • 以前は「脳のニューロンの数は生まれたときに決まっており、その後は加齢とともに減っていく一方で、増えることはない」と考えられていた。だが最近では、さまざまな要因で後天的に増えることが科学的な常識となっている。

  • 「ニューロンの数を増やすために最も効果が期待できるのは、運動です。さらにものを覚えたり認知能力を高めるために必要な神経結合を増やしたり、ドーパミンやセロトニン、ノルアドレナリンといった思考や感情にかかわる神経伝達物資の分泌を促す効果も、運動にはあります」

参考:PRESIDENTOnline

 

 

これを見るだけでも運動の効果がよくわかりますね!

 

脳の神経に栄養を送る結果形成を促してくれというのは驚きです。

 

 

こちらは記憶との関係になります。

 

  • 10 分間の中強度運動によって、物事を正確に記憶するために重要な「類似記憶の識別能力」が向上すること を、ヒトにおいて実証しました。

  • これまで、海馬への運動効果は動物研究で多く検証されてきましたが、短時間の運動でも実際にヒトの海馬 に関連する機能向上を示したのはこれが世界初です。

  • 征矢教授の研究グループはこれまで、短時間の低~中強度の運動が前頭前野の注意・集中、計画・判断な どの認知機能に効果的であることを提唱してきましたが、今回は記憶力向上にも有用であることを新たに確 認しました。

参照:筑波大の征矢教授

 

 

中等度の運動を行うことで、難易度の高い問題への回答率が良くなるとのことです。

しかもたった10分の運動でです。

中等度の運動といいますと、だいたい脈拍で114~140拍/分とのことで、少し息があがる程度でしょう。

こちらは大人でも同様のことが言えますから、

普段何気なく気分転換目的の運動をしたり、

散歩に出かけたりしていることが科学的に証明されていたのですね!

 

 

 

「カリフォルニア州の体力と学力の相関関係」によると、

「運動能力が優れた子は学力テストの結果も同様にいい」というド直球な結果も出ています。

 

 

「韓国の青年(中学生)における体力と学業成績の関係」では体力レベルが高い学生ほど、学業成績が高くなる。

との結果が出ています。

 

参照:The relationship between physical fitness and academic achievement among adolescent in South Korea

Gun-Soo Han,J Phys Ther Sci. 2018 Apr; 30(4): 605–608.

 

別の「小学生の全身持久力と算数・読解テストの成績との関係」という研究では、

テスト中の子供たちの脳波はその後も活発に継続したという結果も出ています。

 

参照:Hillman, C. H. et al. (2008)Be smart, exercise your heart: exercise effects on brain and cognition. Nat Rev Neurosci., 9:58-65.

運動が体に与える影響

・運動をすることで、神経系の発達を促す。

 

・骨や筋肉を強くする。

 

・代謝が上がる。

 

・反射神経が良くなる。

 

・空間認識能力※が良くなる。

 

・空間認知能力:三次元空間中にある物体の位置や方向、間隔や速さなどを素早く正確に把握する能力

神経の発達は12歳まで?ゴールデンエイジとは?

プレ・ゴールデンエイジ(4歳~8歳前後)=神経系が特に発達する時期で運動の基礎を作る時期になります。

 

ゴールデンエイジ(8歳~12歳前後)=見てすぐマネする、即座に動きの対応ができる習得に最も適した時期となります。

 

ポスト・ゴールデンエイジ(12歳~15歳前後)=神経系の発達が止まり、短期間での習得が難しくなる時期です。

 

「ゴールデンエイジ」では、何でも短時間で習得することができます。

 

スポーツや運動の基礎的な動きから高度な動きまで、この時期にたくさん経験し獲得していきたいです。

 

「プレゴールデンエイジ」は、ゴールデンエイジを迎える前の基礎的な動きを作っていく大切な時期となります。

 

走る、跳ぶ、つかむ、投げるをはじめとして、バランス面も少しずつ取り入れていくと良いでしょう。

どんなトレーニングをするべきか?

特に神経系へのアプローチが必要になる時期で、

頭で考え、カラダに伝え(フィードフォワード)、また脳へ戻す(フィードバック)を繰り返すことが大切です。

特に運動に対しての苦手意識を持つのが一番良くないので、本人が楽しんでできることが大前提です。

また、サッカーやバスケットなどの競争意識を持つようなことではなく、まずは自分のカラダを確かめながらできる運動が良いとされています。

 

・早歩き、かけっこ、ランニング

 

・ボール遊び、ダンス、体操(トランポリンや回転)

 

・ヨガのポーズ、空手の形など

慣れてきたら徐々に集団コミュニケーションを身に着けていくとさらに良いとされています。

 

まとめ

運動をすると脳神経細胞(ニューロン)や、脳に栄養を送る血管の形成を促すことが判明され、

10分間中等度の運動をすることで、記憶力が良くなることがわかりました。

子ども成長にはゴールデンエイジという神経が最も発達する時期にしっかり行うことが重要です。

難しいことをするというより、基礎的な動きから、自己の動きを確かめるような動きがおススメです。

トランポリンや体操などはどの動きもカラダにたくさんの刺激を与えてくれます。

自宅でできる親子エクササイズもしてみてはいかがでしょうか?