YOKOHAMA STRENGTH & CONDITIONING代表の青木です!
冬季シーズンとなり、スイングの見直しや飛距離アップに励む方からのお問合せが増えておりますので、今回は”アイアンのライ角調整の考え方”です。
※ ライ角:クラブシャフトに対するソールの角度です。構えた時に地面と平行な黒い線に対して赤い線の角度がきつすぎるほど、合っていません。
ゴルフは真っすぐ飛ばすことが大切ですが、果たして自分の理想としたスイングで理想とした方向に打てているのでしょうか?
青木はゴルフやり始めの時にかなりこのことに悩まされました。
というのも、身長が163cmしかないので、市販のゴルフクラブはとても長く感じ、トウが上がりすぎているような・・・
と思っていました。
ゴルフやり始めたときは道具への投資をケチり、安く海外輸入もの仕入れ使っていたため、日本製のものより長く、硬く、トウは上がりすぎておりカラダにあったものとは言えませんでした。
今思えばここがいけなかったと思います。
真っすぐ打つためには、インパクトでソールを合わせる必要があったため、インパクト直前でハンドダウンし、手首で角度を作っていました。
基本リストを緩めてはいけません。せっかくしならせたシャフトが緩むからです。
こうすることで、なんとかソールと地面を合わせることが出来ましたが、伸びあがることを覚え、リストを緩め、完全な手打ちの出来上がりです。
この時はスコアはひどいもので、右に行ったり左に行ったり、シャンクしたり、ダフったり、トップしたりと散々でした。
ある日思い立ち、当時はライ角を変えられることを知らなかったので、素手で無理矢理ライ角を下げてみました。
すると、ストレスなくボールが真っすぐ飛ぶようになりました。
この時、クラブを一式変える決意と試打をすることにしました。
私の場合は既存のスペックより-2度の調整が一番相性が良かったです。
それではライ角を調整する前に順を追って考えてみましょう。
道具の特性を知ること
スイングをスローモーションで見ると、シャフトがしっかりとしなっていることがわかります。
これはドライバーなどのカーボンシャフトはもちろんのこと、アイアンのスチールシャフトもしなります。しなることで効率よく飛ばせるのです。
しかし注意しないといけないのは、飛球線方向側から見た状態でもシャフトがしなります。
トウダウンと言います。3次元に動くことを意識しましょう。
先にも上げましたが、トウダウンはリストをキチンと固定して振るとヘッドの重さで勝手にしなるものと思ってください。
リストを緩めることとは全く違います。
しっかり振りやすい、力の入るポジションの確認をすること
どのスポーツにも型があります。効率よく投げるための型、効率よく打つための型、効率よく蹴るための型など。
型は現在ではバイオメカニクスで完全に解釈されているので、この型を会得するのが一番の近道となります。
よく野球経験者の方がスライスしか出ないということがありますが、ゴルフとスイングではインパクトのタイミングが違うので野球の型をゴルフに持ち込むとシャフトがしなり戻ってこないので、スライスしかでません。
昨今ではYouTubeでプロゴルファーのスイングをスローモーションで見れますので、まずはアドレスの型をマネしましょう。
インパクトの形で一番押しやすいポジションを作り、
そこからテイクバックへと戻ります。
一番押しやすいインパクトの形を再現するためのスイングが一番効率が良く、飛びます。
逆に言いますと、この状態が上手く作れないとクラブを変えても買い替えの作業が増えるだけとなってしまいます。
ヘッドスピード、動画を確認する
肉眼では絶対に無理です。ハイスピードカメラやgearsという機械で見るのが理想です。
シャフトが適切にしなった状態とインパクトの際のソールが合っているのか、ボールとインパクトの位置関係がどうなのか、がとても大切です。
こちらは英語になってしまいますが、ビジュアルですべての動きを確認できる優れた機械になっています。
シャフトスペックが合っているかを確認
確認すると、そもそも自分のクラブスペックが間違っていることに気が付くと思います。
ここで初めて、道具の見直しです。シャフトの種類、重さ、硬さ、パワーポジションは取れているのかを確認しましょう。
ライ角の調整
最後にライ角の調整です。
私も調整したときに注意されたのが、何回もできません。
ということです。ネックを曲げるわけですから、何度もやっていると壊れるということですね。
一発勝負で行きたいです。私はゴルフ5さんで行いましたが、少しずつ角度を調整しました。
まとめ
打つこと、ボールを真っすぐ飛ばすことだけ意識していると、そもそも自分がきちんと理想のフォームで打てているのか、
クラブスペックが合っているのか?
ということを忘れてしまいがちです。
身体や手をこねくり返して打っても真っすぐいくこともあるのですが、スイングの再現性が身につかないため、先々伸びなくなってしまいます。
スイングの基礎を練習し、
クラブの特性を理解し、
正しいものを選択していくとさらにゴルフのレベルがあがり、楽しくなると思います(^^!